審査会
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剣道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2023年11月15日(水)
- 会場名:
- エスフォルタアリーナ八王子
審査会結果
審査員の寸評(実技)
この度、エスフォルタアリーナ八王子での11月15日六段、同16日七段の昇段審査会の審査員として、受審者の皆様の剣道を拝見することが出来、大変勉強になりました。審査会当日の着装・所作事については指摘することも少なく、特に問題はなかったと思います。ただ、立合い開始から終了までについて、
一.立ち上がると同時に互いに「やあやあ」と発声している人が多かった。
ケースバイケースとは思いますが、私は相手が発生した数秒置いて発声しています。その方が格上に見える気がするからです。
二.打ち切る打突が少なかった。
打突を決めたとしても、打ち切っておらず評価を得ることが出来ない、あるいは評価が下がることになった、こんな損なことはないと思います。
三.一本技(単発)の打突が多かった。
打ち切ることと連動すると思いますが、気持ちは切らずに初打ち、初打ち、初打ちの繰り返しで打突を決めきる。
以上、3点が気になりました。
これらを改善する為の稽古法について簡単に紹介します。
〇準備運動は必ず実施
〇素振りは空気を切る音(ブシュ)を感じること。
〇技の稽古については
ア、一足一刀の間合よりも近間から左足を継がないで一拍子(調子)の打突(上げ下ろしを素早く)
イ、竹刀が触れない間合から一歩攻めて打突
ウ、出端技の修得、最初は相対動作で実施
細かい部分、他の稽古法もありますが、紙面の都合上、省略しました。
以上、所感を述べましたが、合格された方はさらなる上位を目指し、残念ながら不合格だった方は再度自分の剣道を見つめ直すこと(周りの人に聞く、ビデオを撮る等)に努め、審査間近になったら直すことない様にしてほしいと思います。
最後に稽古は嘘をつかない、ご指導いただいている先生、自分を信じて頑張ってください。皆様のご活躍を期待しています。
審査員の寸評(剣道形)
令和5年11月15日、16日、エスフォルタアリーナ八王子で行われた標記審査会について感想を述べます。
まず、六段合格者の形と七段合格者の形では、やはり大きな開きがあります。剣道着の着装にしろ、整列して入場にしろ、整然と行動しています。六段から七段までの間の修行で、こうも違うものかと感心させられました。
形には五行の構えと、一本一本の形の理合があります。正しい構え方を身につけ、理合に入るように順序立てて覚えていくものです。
それには全剣連の『日本剣道形解説書』を熟読することです。中でも指導上の留意点・審査上の着眼点を読めば、目から鱗で解決です。自分の誤りを矯正することが大事です。稽古と形は鳥の両翼、車の両輪とも言われ、同時に修行していくものです。
七段受審者、1143名中、80歳以上の受審者が30名、その中で実技・形ともに合格されたのが、男性6名、女性1名の7名でありました。男性最高齢が塚原忠明さん89歳(東京)、同女性が金子春江さん82歳(東京)でありました。
7名の方は形の審査も、正しく実施され満点で合格、一緒に合格した他の受審者から祝福の拍手が贈られました。
今回は視点を変えた寸評でしたが、これからも続く、形の重要性と生涯剣道に取り組む七段合格者の7名の溌溂とした剣士に目を向け、後に続く剣士にやる気と奮起を頂いた審査会でした。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2023年11月15日(水)
- 会場名
-
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線-狭間駅下車、徒歩5分