審査会
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剣道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2024年11月14日(木)
- 会場名:
- エスフォルタアリーナ八王子
審査会結果
審査員の寸評(実技)
この度、東京都エスフォルタアリーナ八王子において、11月14日に六段、15日に七段の審査会が実施されました。全体の合格率は六段(34・3%)、七段(25・0%)で女性の合格率もほぼ同じでした。日頃の努力が実り、見事合格されました皆様には心からお祝いを申し上げます。そして更なる上を目指して精進していただきたいと思います。
今回、第8審査会場を担当しましたので、その所感を述べさせていただきます。残念ながら不合格となられた方は、あまりにも打ちたい・打たれたくないという気持ちが強く感じました。次のことを研究されてはいかがでしょうか。
1.気で攻めて理で打つ
攻めて打つ―2拍子(攻めて打たせて打つ、含む)
攻め打ち―1拍子
攻めが無かったり不足した状態は「当たり」になる。
2.刀の観念で竹刀を使う
剣の法則とは、刃筋正しい剣であり、払ったり真横に受けたりせず、鎬を使って応じなければならない。現代剣道は「竹刀は日本刀」であり「日本刀は刃筋が生命」だという大前提で成り立っている。
3.必然を求めた剣道
偶然を求めた剣道でなく、必然を求めた剣道を心掛ける。
4.決断
思いっきり捨て身で尻込みをしたり、ためらいをしない。
5.機を見る
攻めながら「今が機」というのがなかなかわかりにくいが、機を見て打つのが打ちの最高
6.無駄打ちをしない
決まらないのに技を出す、中途半端な技を出すことが非常に多い。技は全部知っていて、仕掛け技でも応じ技でも何でもできるが、それを最小限におさえて打つことで品位・風格が出てくる。
以上のことを総合的に研究され、稽古を重ね剣道力を高め、次の審査にのぞんでいただきたいと思います。良い結果が出ますことを心から祈念申し上げます。
また、先々の剣道にも役に立つことを思いながら寸評といたします。
審査員の寸評(剣道形)
形審査において六段全員合格、七段2名の不合格がありました。範士太田忠徳、同じく伊藤陽文両先生と共に審査を担当しました。
六段・七段共に
一、気迫が全く足りない
二、打突の部位を正確に打突できない
三、相方の役割を認識していない
上3点を強く感じられたのが審査員3名の共通した点であります。
個々に補足して申し上げれば、
一本目 打太刀の物打ちが仕太刀の面に届かない。
三本目 相方の剣先の位置が水月、胸部から離れて天に向いており理に合わない。
五本目 打太刀が仕太刀の正面に届かず手前で振り降して仕太刀のすり上げを失敗させてしまう。
六本目 仕太刀すり上げ小手打ちができない。
七本目 気当り時の相方の剣先が天を向いている。打太刀は仕太刀の胸部に剣先を向けること。
小太刀 二、三本目の仕太刀が打太刀の右腕を制する方法を知らない。
小太刀 三本目の仕太刀がすり上げ、すり落し、すり流し、すりこみ、の方法をしっかり勉強してほしい。
ここで特筆すべきことは国際関係からの受審者は、剣道形の鍛錬をしっかり積んで審査に臨んでいることが伺えたことである。七段の審査において、ベルギーから来日した受審者が、実技に合格、形に臨んで受審者の中で最高な演武をされており、考えさせられることでした。
「剣道は高き山をば登るごと一山越せば前に又山」
合格者の皆さん、更なる修錬を重ねて終生修行を目指してください
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2024年11月14日(木)
- 会場名
-
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線-狭間駅下車、徒歩5分