審査会
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剣道六段審査会(愛知)
- 開催日:
- 2024年11月10日(日)
- 会場名:
- 名古屋市枇杷島スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
11月9日(土)七段審査・10日(日)六段審査が名古屋市で開催されました。合格者には心からお祝い申し上げます。今回残念ながら不合格になった皆さんに、第四会場で審査を担当した中で気づいたことを申し上げたいと思います。
着装については色褪せた剣道着・袴・剣道具であったり、面紐の不揃いや、長過ぎるという受審者が目に付きました。このようなことは基本であるので高段位受審者としてしっかり準備して頂きたいと思います。
立合いでは、礼法から蹲踞し立ち上がって中段の構え、姿勢は良いのですが、立ち上がるとすぐに自分勝手に一方的な攻めで打突している人が見受けられました。構えた時お互いが中心を攻め合う事が大切で、攻めて相手を崩す事、攻めて引き出し捌く応じる事が大切です。
限られた時間の中で相手の構えから動きを読み切る洞察力も養って欲しいと思います。構えに捉われて動きが硬くなり、自分の剣道を発揮出来ていない人も見受けられました。又、気迫のある人も多数ありこのような良い点は、今後も充実させて一歩前進の剣道を目指してください。
以上気付いた事を述べさせて頂きましたが、これらはほとんどの皆さんも理解しておられる事ばかりだと思います。不合格になった皆さんには自分はどうなっていたのか省み、どうすれば良いのか考え、厳しい稽古を積み重ね日々努力し、段位相当剣道の実力をつけられて今後の審査に臨んで欲しいと思います。
審査員の寸評(剣道形)
令和6年11月9日(土)・10日(日)名古屋市枇杷島スポーツセンターにおいて、剣道七段および六段審査が実施された。受審者の最高年齢は85歳を筆頭に、七段875名、六段866名が受審した。結果、七段合格率26・1%、六段合格率31・8%であったが、剣道形審査について感じたことは、
○打突時の発声は、特に気がこもっていてよかったこと。
○構えについては、
一、左上段の剣先は、振りかぶりすぎて、両拳より多少さがっているのが見受けられた。
二、脇構えの「刃先は右斜め下に向ける」となっていますが、多少のバラツキがあった。
・条文中、剣先を「つける」とありますが、「高さ」ではありません。「つける」と「高さ」の違いも理解して頂きたい。
・二本目の小手打ちは「右小手の位置より、わずかに低く打つ」となっていますが、これが、水平ないし、少し高い位置となっているのが見受けられた。
・三本目、四本目の突きについては、三本目は「水月」、四本目は「右肺」となっていますが、これも多少のバラツキが見られた。
・七本目の気当りは、「胸部」を突くとなっていますが、胸部より高く突く受審者が見られた。また、打太刀は「ヤー」で仕太刀の正面を打つとき、「右斜め前」へ出ている受審者も見受けられた。
以上、いくつか目についたことを記しましたが、この際しっかりと身につけて欲しいものです。最後に剣道形は、必ずよき指導者の指導を受けることが大切です。今後のご精進を期待します。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(愛知)
- 開催日
- 2024年11月10日(日)
- 会場名
-
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅 徒歩10分、又は東枇杷島駅下車 徒歩5分(2)市バス (名古屋駅)5番のりば発 名駅11系統(名古屋駅ー名古屋駅)「枇杷島スポーツセンター」下車