審査会
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剣道七段審査会(福岡)
- 開催日:
- 2021年08月07日(土)
- 会場名:
- 福岡市総合体育館
審査会結果
審査員の寸評(実技)
8月7日㈯・8日㈰、七・六段審査会が福岡県において徹底したコロナ感染防止対策を行い実施されました。連日、全国で一万人以上の感染者が出る厳しい状況の中、見事に合格されました皆様には心からお祝いを申し上げます。高段者として自覚を持ち更なる修錬を積まれるよう期待しております。 審査会(実技)で感じたことを申し上げます。
1.着装
七段・六段を受審される方々に今更着装のことでもないと思われるかもしれませんが、意外と気を使わない方がいます。受審に相応しい正しい着装で臨んでいただきたいと思います。技術以前の心構えの問題ですが、第一印象も大切なことだと思います。
2.技を出すまでの過程
「はじめ!」の合図で互いに立ち上がり、構えるや否や、攻め合いもなく間合を詰め、面の相打ちの繰り返しでは錬度が疑われます。蹲踞から立ち上がり、触刃の間から自分の打ち間に入るまでに相手を攻めて「崩す」「引き出す」こと・重要です。打突の機会をつくり、そこを捉えて技を出さなければなりません。審査員はその点を高く評価します。
3.高段者の打突
高段者には「強さ」と「冴え」を兼ね備えた気剣体一致の打突が求められます。また打突後の姿勢の整えができていなければその打突を生かすことができません。高段者に相応しい打突は一朝一夕に身につくものではありません。普段の稽古時から技の一つ一つを「打ち切る」ことを心掛けましょう。そして「打ち切った技」がたとえ打突部位を外したとしても「姿勢は崩さないぞ!」という気構えで打ち込んでいくことが大切だと思います。また、「打突の冴え」を生み出す「手の内」の鍛錬には「素振り」「切り返し」「打ち込み」といったメニューは欠かせません。日々の稽古に必ず入れて基礎練習を繰り返し行うことをお勧めします。
皆様の更なるご精進をお祈りいたします。
審査員の寸評(剣道形)
新型コロナウイルスで首都圏や大阪府に緊急事態宣言が発令され、地方でも警戒感が強まっている状況の中、感染防止と熱中症対策に万全を期して、猛暑が続く福岡市に於いて剣道七・六段審査が実施されました。
コロナ禍で稽古が制約され厳しい状況の中、形受審者全員が合格でした。合格された皆様に心よりお祝い申し上げます。
最近、受審者の形に対する取り組みが良くなったのではないかと感じています。具体的には立会前後の所作・小太刀の左手を腰にとる時の木刀と刀の違いの理解等に改善が見られました。
形は約束に従って一定の形式と順序によって動作をしますが、常に真剣で油断のない気構えで稽古をすることが大切です。日頃から『日本剣道形解説書』『講習会資料』等により正しい理法と技能の習得に努めると共に指導者から適切な指導をぜひ受けて下さい。今回の受審者の皆様は概ね、その段位に相応しい形をしておりましたが今後、更なる精進を期待し目についた点を挙げます。
一、五つの構え・小太刀の形における半身の構え・入身の所作が正しくできていない。
二、構えを解いた時の剣先が高い。
三、打突の機会である太刀の形「機を見て」小太刀の形「入身になろうとするところ」の捉え方が不十分。
四、小太刀の鎬の使い方が不十分。
これらの項目を今後の課題として、合格に満足することなく謙虚に更なる研鑚を重ね、それぞれの理合を探求して、剣道の内容を高めるよう一層の精進を期待し寸評とします。
行事概要
- 行事名
- 剣道七段審査会(福岡)
- 開催日
- 2021年08月07日(土)
- 会場名
-
福岡市総合体育館
福岡県福岡市東区香椎照葉 6-1-1
JR鹿児島本線『千早駅』下車 → 西鉄バス『千早駅前』→『福岡市総合体育館』バス停 → 徒歩 約1分