公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(東京)

開催日:
2022年11月19日(土)
会場名:
エスフォルタアリーナ八王子

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 再受審者数
1,161 249 21.4% 1

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 今回の審査会について、気が付いた点、今後実践していただきたい点を述べたいと思います。

 
 着装について

 剣道着・袴については全体的に良かったと思います。ただ、面紐の長さ・不揃い・結び目の位置に注意してほしいと思います。また、面の物見の位置が合ってない人が少なからず見受けられました。重要なことです。

 礼法について

 右足から歩み足で3歩前進、左足から歩み足で5歩後退をもう少し意識して欲しいと思いました。蹲踞と同時に構える(竹刀は相手の右肩から正眼に)は物足りない面が多々ありました。この様な細かい基本的なことを実践、継続、大事にすることによって、技術的な課題にも対処出来るのではないでしょうか。

 立合について

 剣道は気剣体の一致。かけ声、剣先の攻防、打突前・時・後の姿勢、捨て切った打突等が求められます。審査では面のみを意識してか、緊張してか、単に表から間合を詰め一緒に面を打ち合っている単調な場面が多く見受けられた。言い換えれば、表・裏・下を攻める、押さえる等の攻防が少なかった。

 その点、今回の女性の合格率が高かったのは、剣先の攻防と応じ技の使い方にあったのではないでしょうか。今後、女性の立合も大いに参考にして欲しいと思います。

小松 誠

審査員の寸評(剣道形)

 今回、東京エスフォルタアリーナ八王子で行われた審査会で日本剣道形を担当しました。コロナ禍にも拘わらず日頃の稽古の成果を発揮された七・六段位に受審された方は全員合格しました。

 剣道形は剣の理法の修錬の大切な課題が含まれています。今回は80歳代の人達の挑戦が見事でした。剣道修行者の見本となるような気迫・風格・品格位等の姿に接し感動しました。年齢と共に衰える体力、スピードが落ちていく中で堂々とした構え、理合に満ちた剣道形を見せてくれました。円やかに気品のある動作に理合の深さを体現されておりました。

 今、高齢者ばかりでなく、全ての剣道人が単なる競技剣道に走ることなく剣道形を通じた理に適った身体全体、心気力一致した打突、つまりは気剣体一致した見事な一本を体現できる捨て切った打突が形に含まれていることを理解して、繰り返し繰り返し修錬してください。その中に向ける剣、向けられる剣の攻防の理合、気迫一拍子の打突、鎬の使い方、見付、残心までの呼吸法があり、特に吸気呼気の使い方を会得できるようにしてください。

 最後に『日本剣道形解説書』、剣窓に書かれている寸評を参考にしてご精進されることを希望します。今回のご昇段誠におめでとうございます。

加藤 浩二
*この記事は、月刊「剣窓」2023年1月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(東京)
開催日
2022年11月19日(土)
会場名
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線-狭間駅下車、徒歩5分
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