審査会
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剣道七段審査会(福岡)
- 開催日:
- 2024年09月01日(日)
- 会場名:
- 福岡市総合体育館
審査会結果
審査員の寸評(実技)
台風10号の九州上陸に伴い、長期間交通網の運休が相次ぐ中、福岡六・七段審査が実施されました。この日に合わせて準備修錬されてきたにもかかわらず欠場やむなく、133名の方が断念せざるを得なかった事は、残念な思いです。 そのような中、合格された皆様には、心からお祝い申し上げます。
担当致しました実技審査について所見を述べさせていただきます。
一、打突前の攻め合い
審査を意識しすぎて、いいところを「打とう打とう」という気持ちが先走り、理合のない打突や、安易に技を出し、無駄打ちと思えるような小手先の打突が散見されました。
打突する前に相手と合気になり、中心を攻め合い、崩して打突した技や、気攻めで相手を引き出して打突する応じ技の活用を望みます。
二、打ち切りと勢い
打ち切りがなく当てる技が多く目立ちました。『日本剣道形解説書』に「打つということは切る」という意味であるとあります。充実した気勢、気剣体一致の捨て身で迷いなく打ち切ってほしいものです。その為には、高段者の先生方に打ち込み稽古をお願いし、足腰・体の運用、手の内の作用を会得できるよう努めていただきたい。このように稽古して会得した「打突」は、自然と勢いも加わり、審査員の心に響くと思います。
三、自得について
師は、技を伝え理を諭します。素直な気持ちで師の教えを習い、その「真」を得るのは自分です。自分で日々努力工夫して稽古に励み、段位相当の実力・理合・品格・風格を身につけ、諦めることなく次の審査に臨んでいただきたいと思います。「百錬自得」です。
皆様の更なるご精進を祈念申し上げ寸評と致します。
審査員の寸評(剣道形)
台風の直撃で直前まで開催が危ぶまれた今回の福岡審査は、全剣連の大英断で何とか予定通りに実施することができました。
そこでの剣道形審査を担当しましたので、所見を述べさせて頂きます。只せっかく実技審査に合格しながら、この2日間で15名以上形の不合格者が出たことは、誠に残念でした。
六・七段ともなれば、それぞれの地域に於ける指導的立場として後進に剣道形を正しく伝えるという責任を負うものです。形の動作のみを覚えるだけで良しとせず、各動作の修錬が求められるのです。それには先ず、
一.立会前後の所作を正確に覚える。
二.打太刀・仕太刀の立場を理解し、それに沿った技前を行う。
三.五行の構えを正確に理解する。
四.打突は、技の緩急・強弱、更に打突部(物打ち)で正確に打突部位を打つ(切る)。
五.打太刀は、仕太刀の十分なる残心を見届けてから、元に戻る。
以上の点について十分に留意してもらいたいものです。剣道は、実技と形を車の両輪として、共に修錬しなければなりません。その為にも、全剣連より発刊されている『日本剣道形解説書』『講習会資料』を熟読玩味され、自らの上を目指し、良き指導者として、斯道の発展と更に後継者の育成に御尽力を何卒宜しく御願い致します。
行事概要
- 行事名
- 剣道七段審査会(福岡)
- 開催日
- 2024年09月01日(日)
- 会場名
-
福岡市総合体育館
〒813-0017福岡市東区香椎照葉六丁目1番1号
JR鹿児島本線『博多駅』より 『博多駅』 → 約8分 → 『千早駅』下車 西鉄バス『千早駅前』行先番号[1][快1] → 約15分 『福岡市総合体育館』バス停 → 徒歩 約1分