審査会
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杖道六段審査会(和歌山)
- 開催日:
- 2020年08月07日(金)
- 会場名:
- 和歌山ビッグウエーブ
審査会結果
審査員の寸評(実技)
令和2年8月7日(金)猛暑の中、また、世の中に新型コロナウイルスが蔓延する中、八段・七段・六段の杖道審査会が和歌山県和歌山市の和歌山ビッグウエーブにおいて実施されました。指定技は七段が全日本剣道連盟杖道形七本目から十二本目。六段が六本目から十一本目のそれぞれ6本の形が指定されました。
結果は七段が38名の受審者中4名(10.5%)六段が29名の受審者中10名(34.5%)の合格者でした。合格された方々には、心からお祝いを申し上げます。と共に今後ますますの活躍と杖道の普及発展へのご尽力をお願いいたします。
今回残念だった方、今後受審する方々に少し助言を。
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「構え」ということ。
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「姿」ということ。
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「間」ということ。
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「『形』はカタチ合わせにあらず」ということ。
審査は審査会場に入る所作、道着の着装から見られます。演武に入ると、特に審査に挑む心構えを見られます。その心構えが特に現れるのが「構え」です。
演武における最初の構えは互いの仕・打の合わせから始まるのではなく「常の構え」・「中段、八相の構え」です。気の入らない構えでは審査の対象からも外れます。
「姿」とは活きた姿。凜とした姿、重心、手幅、足幅、構え、体軸とバランス、「気」が充実していることです。これは、誰が見ても美しさを感じる姿を求めます。
「間」には距離の間、時間の間があります。特に距離の「間」について見られるのが打太刀の切りつけです。太刀は物打が頭上届いていなければなりません。それにはしっかりとした切る位置(間)が大切です。届かない太刀使いが見られます。それは仕杖についてもいえます。最後に打太刀顔面に対しての「打ち込み」はしっかり届く杖でなければなりません。対して太刀者は打ち込まれる杖を「見切る」捌きが必要です。これも「間」の大切さです。
「時間の間」とは一拍の間です。
「形」だけを理解しようとし「カタチ合わせ」の稽古では意味、道理の理解不足とな り真の杖道の極めにはなりません。
「形カタチ」には心はなく、稽古をすることにより「心」を吹き込み、「命」を与えることとなり、それは「技」と成って表れ「真の姿」となり審査員の目に届くものと思います。
再度、挑戦される方、これから審査に挑む方、全剣連杖道解説に記されている事は当然ですが、「形ということ」、「技ということ」、「姿ということ」の意味を念頭において少し稽古方法を変えて審査に挑んでみてはどうでしょうか。期待しています。
文章で書くと、簡単なことですが、今まで行ってきたことを修正するのは難しいものがありますが、一度、「基本」「相対動作」「太刀の扱い」を見直してみてはと思います。何かが見えるのでは。
行事概要
- 行事名
- 杖道六段審査会(和歌山)
- 開催日
- 2020年08月07日(金)
- 会場名
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和歌山ビッグウエーブ
〒640-8319 和歌山市手平2丁目1-1
JR和歌山駅から和歌山バスで北出島へ新手平経由海南藤白浜行き 又はマリーナシティ、又は医大病院行き約5分(JR和歌山駅から徒歩約15分)