公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道六段審査会(北海道)

開催日:
2021年08月20日(金)
会場名:
北海道立総合体育センター・サブアリーナ(北海きたえーる)

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
30 13 43.3%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

  令和3年8月20日(金)、北海きたえーる(北海道立総合体育センター)において杖道七・六段審査会が行われました。

 全国的に新型コロナウイルスの蔓延が収まらず、デルタ株が広がりを見せている中での開催となりました。当日は見学者、付き添いの入場はさせず、受審者は当日の体温測定(37.5度以上は受審不

可)、「受審者確認票」の提出、マスク着用などの感染予防対策を徹底して行いました。

 

 指定技は七段が全日本剣道連盟杖道形七本目「霞」より十二本目「乱合」まで、六段は同六本目「物見」より十一本目「乱留」までで実施されました。

 

 コロナ禍において稽古不足も案じられましたが、全体に受審者皆様のレベルは高く稽古に工夫を凝らされてきたことがうかがえるものでした。合格された方々には心よりお祝い申し上げます。

 

 さて今回の審査にて感じたことをいくつか書かせていただきます。

 

 杖道は「太刀を以て杖を鍛える」といわれます。 これは太刀の責任は重大であるという意味が込められています。つまり太刀が正確に正しく使わなければ杖は使えないということです。七段・六段を受審される先生方はよくよくお考えいただきたい。

 

・太刀が杖に届かない(間合がわかっていない)

・どこを切っているかわからない(いないところを切っている)

・間がとれていない(相手がいるのに関係なく自分だけで動いている)

など、何がしたいのかわからない状態が見受けられました。太刀は「師」の位といいます。太刀が正確にしっかりしたものを使わなければ杖は使えません。

 

 一方で「杖を以て太刀を鍛える」とも言われます。

 杖は正確な打突をしなければなりません。きちんと太刀に届く打、突きであってほしいものです。太刀の動きをしっかり見て杖を使わなければなりません。太刀に関係なく形を行えばいいわけではないことを再認識してください。相手が違えば打や突きの時の杖先の高さや踏み込むときの歩幅等が違ってくるのは当たり前です。再考願いたいものです。

 

 形稽古は形を覚えてようやくスタートライン。そこから稽古が始まります。相手をしっかり意識した上での正確な杖道の形をもう一度確認いただき、稽古を重ね自由に動ける足腰を作っていただきますよう期待いたします。

大竹俊行
*この記事は、月刊「剣窓」2021年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道六段審査会(北海道)
開催日
2021年08月20日(金)
会場名
北海道立総合体育センター・サブアリーナ(北海きたえーる)
〒062-8572 札幌市豊平区豊平5条11丁目1番1号
札幌市営地下鉄東豊線「豊平公園」下車 地下連絡通路を徒歩、北海道立総合体育センター「北海きたえーる」
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