審査会
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剣道七段審査会(愛知)
- 開催日:
- 2012年11月17日(土)
- 会場名:
- 名古屋市枇杷島スポーツセンター
審査員の寸評(実技)
11月17・18日、名古屋において七・六段審査会が実施されました。みごと難関を突破、合格された皆様、誠におめでとうございます。
名古屋審査会の2日間、第6会場を担当し感じたことを、簡単に申し述べさせていただきます。
1 着装・礼法などが不自然で、高段者に相応しくない方が多々見受けられました。また、立合いにおいても、姿勢・構えにこだわり過ぎ、攻めのない打突に終始し、熟達した技が見られない、錬度不足を感じ、残念に思いました。 基本は初期段階で習得したと考え、地稽古、互格稽古になりがちです。しかし、打った打たれたに囚われ、知らず識らず身についた癖はなかなか直せません。 日頃の稽古に、切り返し、基本打突を取り入れ、正しい剣道を身につけていただきたいと思います。
2 気で攻め、理合で打つ剣道を心がけでいただきたい。 気で攻め、機を見て、機を作り、兆しを打つ。気で攻め、相手を崩して打つ。気で攻め、引き出して打つ。こうしたことが、「どうぞ面を打ってください。私も面を打たせていただきます」に通じます。その為には、理合に適った打突をすることです。 間と間合を十分研究し、蹲踞から立ち上がり、発声ののち触刃の間、交刃の間と、中心の取り合いの中から十分な間合に攻め入り、機を見て打突し、打ち斬り、打ち抜き、残心をとることは、最も大切なことです。 打とう、打たれまいではありません。後打ちをされないのも、力です。油断なく、普段の稽古に励んでください。
以上、簡単に所感を述べさせていただきました。今回、残念ながら不合格になられた方は、過去の寸評などを参考に、次回は必ず合格されますよう、一層のご精進を願っております。
審査員の寸評(剣道形)
愛知審査で日本剣道形を担当いたしましたので、他の審査員のご指摘を含めて所見を述べさせていただきます。
七・六段で多くの方が実技の難関を見突破されました。形審査も七・六段とも全般的に良かったと思います。特に七・六段両日の審査初めから2組の立会は非常に良い形を打たれていました。
しかし、その他大半の方の形には大きく誤った所は見受けられなかったものの、理合を理解されず、気迫・気勢に欠け、ただ淡々と覚えてきた形を間違いなく十本打ち終えているだけのため、初歩的な誤りが多く見られました。また、繰り返し、繰り返し形の稽古を積み重ねてこられた所も見られませんでした。
以下、不充分な点を述べます。
一、立会前後の作法、立会の所作、刀の扱いを正確に身につける。
二、五つの構え方が正しくできていない。
三、打太刀・仕太刀とも太刀を振りかぶった際に左拳より剣先が下がる。また打太刀に対し部位を正しく打突していない(太刀に「反り」があるのを理解していない)。
四、小太刀の形で一、二本目の鎬で受け流す所作が出来ていない。また、三本目のすり上げ、すり落とし、すり流し、すり込む所作が正しく行われていない。
以上述べさせていただきましたが、反復訓練することにより理合も理解できます。高段者として再度『日本剣道形解説書』、『剣道講習会資料』を熟読され、指導者として正しい日本剣道形が打てるよう、お祈り申し上げます。
行事概要
- 行事名
- 剣道七段審査会(愛知)
- 開催日
- 2012年11月17日(土)
- 会場名
-
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅又は東枇杷島駅下車 徒歩7分(2)市バス (名古屋駅) レモンホーム10番のりば発 4系統循環 レモンホーム11番のりば発 117系統循環 枇杷島スポーツセンター下車