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剣道八段審査会(京都)1日目

開催日:
2024年05月01日(水)
会場名:
京都市体育館

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
831 8 1.0% 0

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 標記審査会が、5月1日~2日の2日間で行われました。総受審者は1720名、14名が合格され合格率は0.8%でした。合格されました皆様には衷心よりお祝いを申し上げます。

 また、昨年に引き続き女性一次合格者が1日目に誕生しました。非常に喜ばしいことです。審査を通して感じた事を申し述べます。

 審査で問われるものは、基本を踏まえた上での、当該段位相当の高度な技倆・錬度・理合・風格・品位等を総合的に見て合否を判断します。まず全体的に感じた事は、姿勢・構え・着装等は洗練され素晴らしいと思いました。反面、理合に則った打突が少なく無駄打ちが散見されました。短い制限時間内で自己の技倆を合理的に表現する事は至難の業だと思いますが、日頃の修業の集大成を発揮する場所が審査であると思います。審査で有効打突に繋がらない原因を3項目挙げます。

1.「打突の好機について」

 勝負の歩合を争う中にも、先を取って相手を崩して、打突の好機を創る事が重要です。虚と実を見極め打突する。「当てる・打つ」の違いを再認識して頂きたい。

2.「溜めについて」

 攻防は遠間で行う。気当たりの攻め合いも無く直ぐに一足一刀の間合に入るから、理合も溜めも無く、審査員の心に響く打ち切った打突にならない。相手と対峙し優劣を決めるには、「溜め」を創り位取り「気位」して水準の高い剣道を修錬する心構えが大切である。

3.「乗った姿勢について」
 
 懸中待・待中懸の教えの如く、足捌き体捌き等を駆使して、居着かずに打突出来る事が肝要だと思います。肚構えを創り腰で打つ基本を工夫されたら如何でしょうか。

 僭越ですが、ご参考になればと思い気付いた点を述べさせて頂きました。皆様の更なるご精進をご祈念申し上げ寸評といたします。

石塚 美文
*この記事は、月刊「剣窓」2024年6月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道八段審査会(京都)1日目
開催日
2024年05月01日(水)
会場名
京都市体育館
〒615-0864 京都市右京区西京極新明町1
阪急電鉄「西京極駅」下車 約150メートル 市バス「西京極運動公園前」下車 徒歩1分
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