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大会のみどころ
- 行事名:
- 第60回 全日本東西対抗剣道大会
- 開催日:
- 2014年09月21日(日)
- 会場名:
- 島根県立 浜山体育館
神話ゆかりの地にて
女子の部、昨年は1対4で西軍が完勝しており、東軍はぜひとも雪辱を果たしたいところ。両軍とも世界大会や全日本選手権で活躍した名選手ぞろいで、勝敗の予測はつけがたい。鷹見-川越、村山-稲垣に好勝負の期待がかかる。
男子の部、昨年は東軍が23対12で6年ぶりの勝利に沸いたが、本年はいかに。
六段戦は、ともに面技を得意とする倉岡-西村が激突、次の七段戦若生-森と続くこの2戦で東西いずれの流れをつくるか一つの鍵となる。
七段戦では、川上-谷山、鷲見-久保を好取組とするも、髙鍋・近本・岩佐・鍋山と実績者を擁する東軍がやや厚め。
教士八段戦では、まず清野-平野の大兵のぶつかりが見もの。次に全日本選抜剣道八段優勝大会(以下「選抜八段」)昨年の覇者石田(利)と対する同本年優勝の稲富、柔・剛・巧を兼ね備えた石田と気力いっぱい闊達な技づかいの稲富、両者の一戦は注目に値する。
更には筑波大で先輩後輩関係の香田と山中が30数年の時を超え一戦を交える。また正攻法で伸びやかな剣風の谷と、体躯も大柄で業前も大技、果敢に攻めたてる大城戸との戦いは興味深い。教士八段戦では、石田(洋)・髙橋・内濱・下諸を抱える西軍がやや優位か。いずれにしても終盤戦に勝負がもつれ込む公算が高い。
三将戦は、選抜八段では優勝はじめ上位進出常連組の東-船津は、快活な丁々発止の打撃戦となろう。副将戦は、かつての選抜八段で定評の名試合を演じた氏家-亀井、範たる立合いを再び。そして大将戦、大上段の構えからジリジリと圧し、一擲の勝負にかける金木と凄烈の気魄で真っ向勝負にいどむ二子石。
わがくに創世記における中心舞台、出雲。この神が拓いた地にて、日本神話にあやかった名勝負をぜひ観戦されたし。
剣窓編集委員 真砂 威