審査会
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剣道八段審査会(東京)2日目
- 開催日:
- 2015年11月27日(金)
- 会場名:
- 東京武道館
審査員の寸評(実技)
受審者数1824名、合格者数9名となった今審査会。一次実技審査は第5会場、二次実技審査は第2会場を担当しました。審査員は可能性・潜在能力を見極めることに集中し、各会場共平均的な評価が出たと思います。高い水準の八段位に合格されました方々、おめでとうございます。目標を定め挑戦され、厳しい修業にご努力されましたことに敬意を表します。さらに高い剣道を目指しご精武を願うものです。
不合格となられた方々には、次の点を感じましたので、申し述べさせていただきます。
まずは、体調不良である受審者が見受けられましたが、審査は真剣な場です。万全の体調で臨んで下さい。
次に、受審者の中には「気で攻めて理で打つ」ことを理解されていない気力の不充分な方が見受けられ残念でした。溜めがなく、打つ機会を捉えていない無駄打ちが多く見られました。三つの許さぬところ――相手が苦しくなって出るところ・退くところ、受け止めたところ、技の尽きたところ――を平素から確認し、稽古をすることが大切です。攻め、攻め返して、攻め勝ったときには、身を捨てて打突することを修業して下さい。剣道八段の位は、格と格の競い合いのできる人が合格するのです。
そして、審査会毎に『剣窓』には審査員の先生方の寸評が載っておりますので、熟読していただきたいと思います。
平素の格のある事理一致の稽古を心がけて、高い水準の剣道に挑戦して下さることを期待しております。目標達成を祈ります。
篠塚 増穂
*この記事は、月刊「剣窓」2016年1月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 剣道八段審査会(東京)2日目
- 開催日
- 2015年11月27日(金)
- 会場名
-
東京武道館
〒120-0005 東京都足立区綾瀬3-20-1
東京メトロ千代田線「綾瀬駅」下車 徒歩5分