公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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居合道七段審査会(岡山)

開催日:
2022年07月22日(金)
会場名:
岡山総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
101 27 26.7%

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 7月22日(金)、コロナ禍における感染防止対策を徹底し、ジップアリーナ岡山(岡山総合グランド体育館)で開催された。

 審査員研修会で、草間純市居合道委員会委員長からは「落とす審査でなく、良い所を見る審査をして欲しい」等、心構え・注意事項があり、審査に臨んだ。
指定技は、七段が一・四・八・九・十・十一本目。六段が一・四・六・八・十・十一本目であった。
審査時の所感を述べます。合格された方はおめでとうございます。さらに修錬し、次に向けて頑張って下さい。図らずも不合格になられた方は、捲土重来を期し、再度の挑戦をお願いします。まず、礼法では、心を込めた礼法を心掛けて頂きたい。技では、目付けで仮想敵を捕らえていない方が多い(「敵に振り向き」とは、顔が向くような動きとなること)。

 一本目「前」抜き付け時の「鞘引き」をしっかりとしてほしい。『全日本剣道連盟居合(解説)』に左手の鞘引きは〝後方に引く〟と書いてある。その様にすると、抜き付け時、上体が45度に自然と開く。「切り下ろし」では、切ってやろうと体軸を崩さないこと。

 四本目「柄当て」柄当て後、刀を引抜きながら敵を見ていない。この時、目付は水平移動のこと。また、物打ち部を乳の高さに取り、水月を突く。目付けで仮想敵を捕らえられていない。そして、右肘を伸ばして水月を突くが、姿勢重視か、伸びていない。

 六本目「諸手突き」抜き打ち時、〝上体を左に開いて〟が出来ていない。「鞘放れ」は、左手の力強い鞘引きを伴い、右手の抜きで鞘放れとなる。「左手七割・右手三割の力加減でやりなさい」と言われる。その後、振りかぶる時、刀を〝受け流しに頭上に振りかぶり〟が出来ず、右手を肩の横に取って振りかぶっている。刀を引き抜きながら、受け流しに柄頭から(身幅内で)頭上に刀を振りかぶること。

 八本目「顔面当て」柄当て後、〝「鞘放れ」と同時に左足を左に踏みかえ〟であるが、鞘放れをした後に左足を踏みかえている。そして、水月を突く手元は切っ先よりわずかに下がるが、水月の位置が高くなりすぎている。

 九本目「添え手突き」抜き付けた右拳は〝へその高さで止め〟るが、手元が下がりすぎている。

 十本目「四方切り」四本目と同様目付と突きの右肘を伸ばす所が出来ていない。

 十一本目「総切り」切り下ろした位置は、あご・水月・へその高さであるが、切り下ろした位置がバラバラである。また〝左腰腹部を水平に切る〟が、波を打っている。

 以上の事柄が出来ていない様に見られます。六・七段は地区の指導的立場になる方々ですので、今一度『解説』を良く読み、勉強してください。

佐藤 四十一
*この記事は、月刊「剣窓」2022年9月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(岡山)
開催日
2022年07月22日(金)
会場名
岡山総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)
〒700-0012 岡山県岡山市北区いずみ町2−1
JR岡山駅運動公園口から北へ約1.5km – 約20分
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