公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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居合道七段審査会(福岡)

開催日:
2024年06月28日(金)
会場名:
久留米総合スポーツセンター(久留米アリーナ)

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
80 27 33.8%

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 九州北部に線状降水帯が近づく中、6月28日(金)に久留米アリーナにおいて居合道七・六段審査会が開催されました。

 審査員研修会では草間純市委員長より審査員の心構えと遵守事項について説明の後、「受審者の良い所を見てあれがダメこれもダメでなく、引き上げて伸ばす審査にして頂きたい」と指示の後、全員気を引き締めて臨んだ。

 指定技は七段が、一・四・五・六・八・十本目。六段は、一・三・六・八・九・十本目の六本でした。以下、不合格となった方々で今少しの努力が必要と感じた点を記させて頂きます。

礼法 形だけの礼法でなく、心を込めた礼を心掛けてほしい。

一本目・前 抜き付けの鞘引きが不十分です。解説書13頁注(1)鞘引き…左拳を充分後方に引くとある。又、「振りかぶると同時に間を置くことなく、右足を踏込むと同時に真っ向から切り下す」とあり、「Aと同時にBとは、Aの事柄が完了するとすぐBの事柄が完了する」と辞書にも書いてありますので、踏込んだ後に切り下すのが良いと思います。100m走で号砲と同時にスタートすれば問題はないですが、スタートと同時に号砲がなると、皆フライングとなる。技では、切り下しながら前に倒れない為に足を出している様に見える。私は剣道の先生から、手から打って出るのではなく腰から打って出なさいと指導を受けた。

三本目・受け流し 受け流した後左手を柄に掛け「止めることなく切り下す」と書いてありますが、そこで止めている人が多い。もう少し滑らかに。

四本目・柄当て 後方の敵に目付け時に平行移動せず、一旦下を見て後方の敵に目付をするから体軸がブレる事になる。

五本目・袈裟切り 抜き上げに切る時、力を返すのが早く体の中に刃がある時から刀が回転する様になっている。切り上げを確実に決めてほしい。

六本目・諸手突き 突いた後、受け流しに頭上に振りかぶりが出来ていない。又、回転時の目付が遅い。動作は振り向きが最初が望ましい。対敵行為だとどうなるか。考えてほしい。

八本目・顔面当て 後方を突く時水月を突いていない。切先が上がりすぎる。

九本目・添え手突き 添え手突きの構えの時、上体が右に開く。又上体を右に開かないと、へそまえに右こぶしは来ない。

十本目・四方切り 左後ろを突く時の一重身の足捌きが正面に向いている。

 その他、全ての技で刀で叩くのでなく、切り下ろす事を意識してほしい。

 以上が不合格となった人々の演武に多く見られました。目的意識を持って研鑽し、次回の捲土重来を期待して寸評とします。

佐藤 四十一
*この記事は、月刊「剣窓」2024年9月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(福岡)
開催日
2024年06月28日(金)
会場名
久留米総合スポーツセンター(久留米アリーナ)
〒830-0003 福岡県久留米市東櫛原町170-1
JR久留米駅より バス約20分(タクシー約10分)
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