公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道七段審査会(長崎)

開催日:
2019年08月02日(金)
会場名:
諫早市中央体育館

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
41 4 9.8%

合格者氏名一覧
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審査員の寸評

 連日の猛暑が続く中、令和となって初めての標記審査会が諫早市中央体育館(内村記念アリーナ)で実施されました。

 指定技は、七段が霞から乱合、六段が物見から乱留までのそれぞれ6本でした。

 審査の結果は、七段が41名中4名、六段が48名中8名の方々が合格されました。合格されました方々には、心からお祝いを申し上げるとともに、今後益々のご活躍と杖道の普及発展へのご尽力を期待いたします。

 さて、今回の審査で感じたことですが、気魄のある演武が少なかったように思います。初めての方と演武をするために遠慮があったのか、間違えないように演武することへの意識があり過ぎたのか、あるいは、日頃の稽古においても気魄が入っていないのか等を思い描いてしまいます。

 初めての方と相手をしても気魄をもって臨めば、相手も気魄が出て迫力がある演武となります。また、形を間違わず正確に演武することにばかり意識を持っていくと、打太刀または仕杖の動きを待たずに体が動き、武道としての杖道ができなくなります。杖道は打・仕との勝負です。お互いにどう動くかは事前にわかっているわけですが、その動きを忘れた演武をしていただきたい。日頃の稽古の中で相手の動きを見切る修錬を重ねていただければ、審査会でも意識せず気魄のこもった演武になるのではないでしょうか。

 六段以上の審査会においては、「理合」、「風格・品位」が求められます。「理合」を正しく理解するには、解説書の熟読や、講習会への積極的な参加により杖道形の理解がより深まっていきます。また、「風格・品位」は、日頃の稽古の中から培っていくものです。武道としての杖道を心がけて修錬を重ねていけば自然と身に付いてくるものと考えます。

 今一度自身の稽古を振り返り、次に向けて益々の精進を期待いたします。

神代 孝一
*この記事は、月刊「剣窓」2019年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道七段審査会(長崎)
開催日
2019年08月02日(金)
会場名
諫早市中央体育館
〒854-0062 長崎県諫早市小船越町1048-2
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