公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

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剣道八段審査会(京都)2日目

開催日:
2015年05月02日(土)
会場名:
京都市立体育館
受審者数 合格者数 合格率 形再受審
942 8 0.8% 0

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審査員の寸評(実技)

 合格されました方々、おめでとうございます。心からお祝い申し上げますと共にさらに上を目指して修業されますよう祈念致します。
 

46歳から90歳までの剣士が真剣に八段に挑戦している姿には感動し美しさをも感じましたが、内容については物足りないものがありました。以下感じた点を述べます。

 身法である構えは良くなってきていますが、意識が姿と形に集中しているため棒立ちの状態で攻防自在の構えになっていませんでした。

 心法である気迫・気勢が感じられませんでした。充実した気勢と気位をもって剣先で相手を圧し攻め崩し打突することが大切です。

 刀法である手の内が悪いため打突の強さと冴えが足りません。手の内は刀法の一番重要な要件で、これが出来ていないと攻め勝って打突しても有効打突とはならず斬る剣道は出来ません。

 加齢と共に体力は低下していきますが、「構え」「気」「手の内」は正しく修錬することによってさらに高めていくことが出来ます。そのためには、素振り・切り返し・打ち込み稽古・掛かり稽古を各人の年齢・体力・必要性を勘案して選択修錬して基礎をしっかり体得することが重要です。これを土台として出来るだけ遠間から充実した気勢・気迫をもって捨て身で打ち切る稽古を積み重ねていけば自然、八段の技倆そして風格・品位をも備わってくるものと思います。

太田 忠徳
*この記事は、月刊「剣窓」2015年6月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道八段審査会(京都)2日目
開催日
2015年05月02日(土)
会場名
京都市立体育館
〒615-0864 京都府京都市右京区西京極新明町32番地
(1)京都駅より番号73洛西バスターミナル行―西京極運動公園前下車 約20分(2)武徳殿の近くでは京都会館美術館前より番号32京都外大前行―西京極運動公園前下車 約30分(3)阪急電鉄西京極下車 約150メートル
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