審査会
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杖道七段審査会(東京)
- 開催日:
- 2021年01月15日(金)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
令和3年1月15日(金)、東京の江戸川区スポーツセンターにおいて、杖道七・六段審査会が実施されました。正にコロナウイルス緊急事態宣言ど真ん中、稽古場所確保もままならないこの時期にあって、心身共に健康管理され、熱い心を持ち続け、ここに受審されましたことに敬服いたします。
受付時にはマスク着用・検温・消毒。会場には受審者・関係者以外入場不可で審査は行われました。
指定技は全日本剣道連盟杖道形より、七段は「七から十二本目」、六段は「六から十一本目」、先行は七段、その後に六段の順番で実施されました。
当日は事前の稽古場所もなく、相手と合わすこともなく、一発勝負でした。ですがこれは相手を知らずとも対応するべき武道の本来の姿なのかもしれません。
受審資格を得たということは七段で21年、六段で15年以上精進された方々ですから、既に杖道形は体に染み付き、寧ろ当日は形から解き放たれ、気を充実されて受審されたことと思われます。杖道は形稽古のみで始まり、いつまでも形稽古のみが続き、途中でどのような稽古をするべきか迷う時期があります。先人曰く「形の意味は、技術中最も基本的なるものを選びて組み立てられ、姿勢を正し、眼を明らかにして技癖を去り、太刀筋正し、動作を機敏軽活、切付・打突を正確にして、間・間合を知り、呼吸を知り、気位を高め、気合を錬る。形の習熟に至れば相手との対応が自由になる」、「太刀は相手をしっかり切る事、しかし相手がそこにいたなら切らない究極の太刀を使い傷つけない事」と形の重要性を教えています。
今回合格者年齢で見ますと、七段は40歳台2名、六段は30から50歳台8名・60歳台1名と、若手の合格者が多く、高齢者が少ない結果となりました。長年稽古を重ねてこられた方が、なぜ合格されなかったのか? 高齢者はどんな課題を持って稽古しなければならないのか? 自分自身も考えさせられました。
素晴らしい若い力強さ・勢いだけではない、無駄な力を抜き、無駄に動かず、杖の特性を生かした技を磨き、形の意味を心して、年齢を重ねるごとに強くなる武道として杖道を追及していきたいと、私は思いました。
行事概要
- 行事名
- 杖道七段審査会(東京)
- 開催日
- 2021年01月15日(金)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分