審査会
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杖道八段審査会(京都)
- 開催日:
- 2016年05月03日(火)
- 会場名:
- 京都市武道センター 補助道場
審査員の寸評(実技)
この度、京都での審査に合格されました方々、平素の努力が実り見事合格されおめでとうございます。48歳から90歳までの杖士が、真剣に挑戦されている姿に感動いたしました。一方、今回合格できなかった受審者の皆様には、残念ながら個々に問題点が見受けられました。その点を冷静に反省、ご検討され、次回には信念を持って合格できるようご努力を願います。
今後の稽古に活かすべき点を記したいと思います。
「打」については、
- 太刀の構え、最初の中段の構えの剣先が高い。
- 切り付け時、物打で打っているか。
- 一本目着杖の解説には、打は形を打った後に、「太刀は剣先の方向に下ろす・・・(以下これに準ずる)」とあるが、打たれたままの状態になっている。
- 足さばきが古流的になっている方が見受けられた。
- 打は「仕」をリードする師の位が重要である。
「仕」については、
- 杖は太刀より約1尺長くなるよう作られている。それをのびのびと大きく使うことが杖の利点であるが、手先のみで使っている方が見受けられた。充分に生かすことを心がけて欲しい。
さらに総合的に言えば、「杖道称号段位審査実施要領」の「段位審査の方法」に、八段位者は「理合、風格・品位」があるか否かに加え、「更に高度な技倆を総合的に判断し、・・・審査する」とあります。『全日本剣道連盟杖道解説書』、『称号・段級位審査規則・同細則』等を充分熟読され、今後に生かしていただきたい。
椎屋 光男
*この記事は、月刊「剣窓」2016年6月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 杖道八段審査会(京都)
- 開催日
- 2016年05月03日(火)
- 会場名
-
京都市武道センター 補助道場
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分