審査会
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剣道八段審査会(宮城)
- 開催日:
- 2016年02月28日(日)
- 会場名:
- 仙台市青葉体育館
審査員の寸評(実技)
剣道最高段位審査の八段に、見事合格されました先生に心よりお祝いを申し上げます。審査を受ける心構えは『剣窓』の寸評等を参考として受審されていることと思いますが、審査員の一員として感じたことを述べます。
厳しい修錬を積まれた重厚な構えから、「品位、風格、強さ」が感じられ、相手に対峙された方が「合」の評価を得られたと思います。
1.気位が高く、下腹部が据わり心体一致している。
2.打突時の態勢が理に適っている。
3.常に気で攻め、相手の動揺を誘い機会を捉えている。
4.攻め、攻め返し、崩しの中で隙を打つ(単調にならない)。
5.身を捨てて打ち切っている。等、総合的に見て合否の判断をしました。これらは平素からの稽古鍛錬が重要であり、急場凌ぎでは表現できません。
剣道は「気で攻めて、理で打つ」と教えられていますが、気争いが見受けられないのが残念でした。
攻め合いもなく、ただ漫然と打ちを出す。これは無理、無駄な打ち方で、理に適っていません。
40~50歳代には、「気勢、剣勢、体勢」の、勢いある剣道を求め、加齢に伴い、応じ、崩し、引き出して打つ等、味のある剣道を見せて欲しいものです。
2分間で、内容をどのように表現するか、審査員の眼と心を引き付けることが大切です。全日本剣道連盟称号・段級位審査規則と同剣道試合・審判規則第12条等、具体的基準が明確に示されています。日頃から規則を熟読、吟味し、剣技修錬で体現できるよう願いたいものです。
川本 三千弘
*この記事は、月刊「剣窓」2016年4月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 剣道八段審査会(宮城)
- 開催日
- 2016年02月28日(日)
- 会場名
-
仙台市青葉体育館
〒981-0912 宮城県仙台市青葉区堤町1-1-5
仙台市営地下鉄 北仙台駅下車 北2番出口から徒歩5分JR仙山線 北仙台駅下車 徒歩10分位