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杖道六段審査会(広島)

開催日:
2024年08月23日(金)
会場名:
広島県立総合体育館 武道場

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
78 29 37.2%

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 8月23日、広島県立総合体育館武道場にて、杖道七・六段審査会が行われました。

 指定技は七段が霞〜乱合、六段が物見〜乱留のそれぞれ六本で高齢者から順に審査が進められました。結果は七段が55名中8名、六段が78名中29名の方が合格されました。日頃の修錬が実を結んだ皆様については誠におめでとうございます。
 それでは審査の際に感じたことを何点か述べさせて頂きます。
 まず、杖での打ちや突きの際に上の手が強く下の手(杖尾を持つ手)が浮いてしまう方や手や肩の力が強すぎて前傾になる方を散見しました。打ちや突きの際には上体はリラックスした状態で始動し体が敵に向かっていく中で下の手をしっかり使い上の手は同じ刃筋(杖筋)で滑らしながら体に沿った形で上から下に打ち込む。その際は下半身が重要でその力が杖先や物打に伝わるよう打ちや突きの際には下の手の方の脇を軽く締め手の内も両手の下の指をしっかり効かして「気剣(杖)体」の一致を意識していただければと思います。
 また、太刀に関しては切り込むべき部位ではなく受け止める杖に合わせていく、相打ちの場面で打ち込まれる前提で最初からのけ反ると決めて切りにいくなどの方が見受けられました。
 形としては結果的にそのような形になるのですが最初から順番を想定した動きではなく切るべきところを正しく切りにいく、但し敵の動きによって咄嗟の対応ができるという動きを修錬していただきたいと感じました。
 杖道段位審査実施要領において、六段以上の審査では五段までの審査上の着眼点及び留意項目に加えて「理合、風格・品位」について、更に高度な技倆を総合的に判断し審査するとなっています。
 これは一朝一夕で身につくものではありませんが、審査の場面においては開始線に立ってから技が始まるのではなくその前から周囲や相手に対する「身構え」と「気構え」を作り「静かな気迫」を持って立会に臨み、相手の目を中心に全体を見る「目付け」でしっかり相手の動きを「見極め」て技を行う事を心がけていただければと思います。

宮脇 誠吾
*この記事は、月刊「剣窓」2024年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道六段審査会(広島)
開催日
2024年08月23日(金)
会場名
広島県立総合体育館 武道場
〒730-0011 広島県広島市中区基町4−1
バスで「紙屋町」又は「バスセンター」下車
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