審査会
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杖道七段審査会(兵庫)
- 開催日:
- 2023年08月18日(金)
- 会場名:
- 兵庫県立武道館
審査会結果
審査員の寸評(実技)
8月18日(金)兵庫県県立武道館において杖道七・六段審査会が実施されました。週の初めに台風7号が兵庫県に襲来し、開催が危ぶまれたところでしたが、幸いにも当日は晴天にも恵まれ多くの受審者にご参加いただきました。指定技は全日本剣道連盟杖道形のうち、七段が偶数の形、六段が奇数の形の各6本が指定されました。結果は七段が受審者48名中合格者7名、六段は受審者69名中合格者8名、合格率は七段14.6%、六段11.6%とここ数年の審査と比較して大変厳しいものとなりました。その中で見事合格された皆様にはお祝い申し上げます。日頃の稽古の成果が大いに発揮されてのことかと存じますので、ここで留まることなく更に精進されることを期待いたします。併せて、杖道の普及発展にご尽力いただきたく思います。
審査の際は当日まで一度も稽古したことがない相手との組み合わせという方もあるでしょうし、日頃味合うことのない緊張感もあるでしょう。そのためか、技を間違える、抜けるなどの致命的なミスをする方もありました。また、自分の拍子で動作をしてしまい、「充実した姿勢と適正な姿勢をもって、正確な技術と刀法に基づいた気・杖(剣)・体一致の技前と心構え」に欠けている方も多く見受けられました。
『全日本剣道連盟杖道(解説)』には足の位置、向き、手の幅、握り方、杖や太刀の動き、高さなど細部に亘って記載されていますので、熟読し、その通りにできているか、余計なことをしていないか、今一度原点に戻って確認していただきたいと思います。
六段は五段取得後5年、七段は六段取得後6年の修業を経て、次の段位の受審ができますが、その修行の跡が見られず、ただ、漫然と杖や太刀を振っていたのでは勿体ないことです。修行の期間に何等か工夫してきた姿を拝見したいと願っています。残念ながら合格されなかった方々には次回の審査に期待しています。
松村 勇造
*この記事は、月刊「剣窓」2023年10月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 杖道七段審査会(兵庫)
- 開催日
- 2023年08月18日(金)
- 会場名
-
兵庫県立武道館
〒670-0971 兵庫県姫路市西延末504番地
「姫路駅」下車 南口よりタクシーで約10分 · 「手柄駅」下車 西へ徒歩約8分