審査会
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杖道八段審査会(京都)
- 開催日:
- 2017年05月03日(水)
- 会場名:
- 京都市武道センター 補助道場
審査員の寸評(実技)
今回の京都での八段審査会で見事に合格されました方々には、心からお祝いを申し上げます。同時に合格されたことに満足することなく更に精進され、次の目標に向かって努力されますよう願っております。この審査会で気付いたことを申し上げます。
打太刀は、正しい間合から正確な打突をすることです。仕杖はこの打太刀に、正しく応じ、変化して、後の先の杖の妙味が生じてくるのです。
受審者の中には、仕杖に届かない打突、または深く踏み込み過ぎの打突が散見されましたことは残念です。正しい打太刀の動作があって、仕杖が生きてくることを、再確認してください。
次に手幅について申し述べたいと思います。本手の構え、逆手の構え、更に打突の際の手幅は、杖の長さのほぼ四分の一、繰付等、更に頭上での変化(左貫、雷打)は頭上四分、杖先六分と定められております。杖を持つ手幅が広くなりすぎますと、杖の効力が失われてしまいます。受審者の中にも数多く手幅の広すぎる方が見受けられましたので、次の受審時には適正な手幅に修正して臨んでいただければと思います。
八段位は、理合、風格、品位は勿論、更に杖道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者とあります。『称号・段級位審査規則、同細則』、『全日本剣道連盟杖道解説書』を熟読され、今後の受審に生かしていただければ幸いです。
古川 瞬也
*この記事は、月刊「剣窓」2017年6月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 杖道八段審査会(京都)
- 開催日
- 2017年05月03日(水)
- 会場名
-
京都市武道センター 補助道場
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分