年度末を迎えて、本年度の事業実績を振り返ります。役員任期の後半に入った本年は、役員や各委員会の活動が軌道に乗り活発に仕事が展開されました。剣道への参入人口の目安になる初段合格者減少の流れは止められませんでしたが、高段への挑戦する中高年者の活動には勢いが感じられました。
まず男女の強化活動が始められました。各種講習の内容も充実してきました。全剣連が担当する称号・段位の審査内容も改善され、これまで手を付けていなかった剣連へ委任している五段以下の実情を実地に赴いて把握することに取り組みました。審判講師要員の研修も進みましたが、各地で審判技術向上のための講習活発化の機運が高まったことは、連鎖反応の効果であり収穫でした。社会体育指導員の講習も順調に展開しつつあり、本年秋から始まる上級指導員養成講習の準備も進んでいます。
また、少年剣士の教育に功績があった各地のグループや道場に報いるための表彰事業を取り上げました。普及・広報の分野ではホームページの刷新、出版物の充実が進められました。この他、言及しなかった分野においても、それぞれ手応えのある取り組みが進んでいます。
いささか自画自賛になりましたが、広範な分野で業務の改善が行われ前進の緒についたことは、過去の経験を振り返って間違いないと言えます。これは担当理事、関係役員、委員などのご尽力、さらに関係剣連のご努力、ご協力のお陰ですが、事務局の努力も認めてやりたいと思います。全剣連のできることはわずかであり、不十分な点は至る所に残されていることを感じますが、次年度は今年度の実績を踏まえつつ、全剣連は事業を伸ばして行かねばなりません。 |
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