今年から4月29日の祝日に繰り上げて実施された「全日本都道府県対抗剣道優勝大会」は、新年度のトップを切る全国の精鋭を集めての団体試合です。各剣連の充実度を占う内容に関心が持たれますが、岡山県が団体戦で昨秋の国民体育大会の余勢を駆って、久方振りの大会3連覇が見られるかにも興味が集まりました。
第1ブロックの岡山県は好調に試合を進め、北海道、京都を圧倒し、さらに難敵鹿児島を大将同士で下して準決勝に進みました。
他のブロツクでは東京が、代表戦で兵庫を破り、福島を下して準決勝入り。大阪府は順当に宮城、山梨、神奈川を破り、静岡、福岡の強豪に競り勝った埼玉とともに四強に顔を揃えました。
準決勝、大阪は先陣で埼玉を圧倒、大将を待たずに勝利を決め、岡山と東京の対戦は、調子をあげてきた東京が優勢に試合を進め、副将で勝ちを決め、岡山の野望を挫きました。
決勝戦は久方ぶりの東西両雄の対決となりました。前陣優勢に試合を進めた大阪は、東京の副将に逆転され、大将がこれを守り4年ぶりの優勝を勝ち取りました。
さて今大会で目立ったのは6組の「おしどり剣士」の出場です。まず、全日本選手権大会に名を残している大阪府の石田真理子、石田洋二選手は優勝戦に進出し活躍しました。この他の静岡県の内田さくら、勝之選手、茨城県の寺島ますみ、清志選手、栃木県の諸伏沙織、勝選手、石川県の岩脇律子、司選手、徳島県の平野悦子、誠司選手はいずれも2回戦に進出する活躍をしました。
広大な大阪市中央体育館での観客の誘致は課題で、祝日開催の今年は大阪府剣連も努力され、前回より多数の観客を集めました。 |