この1月のマスコミにはサッカーの世界選手権大会の報道に明け暮れたというほどの感を受けました。イタリアの優勝で終わったこの大会、映像でトーナメントの実況を見た限り、日本チームの試合ぶりと比較し格段の実力差を実感した人は多かったことでしょう。作り出された人気だけではどうにもならない実力の世界を見せつけられたのは収穫でした。一方力が伯仲した多くの試合で、一本を争う剣道の試合と似た緊迫感があり、テレビに釘付けにするだけの中身がありました。団体試合の魅力と言えましょうか。
そのテレビですがこのところ「真剣に」という言葉がしきりに飛び交います。いうまでも無く剣術に発したこの言葉は、標語として気楽に使って欲しくないのですが、言うからには、本気で公共放送の経営、運営の改善に取り組み、実績を収めて貰いたいものです。
折から長期構想企画会議で取り組んでいる「剣道指導の心構え」では、竹刀、木刀、刀の関連をどう指導するかについて、文字通り真剣に論議が行われました。最後まで残る視点であり、良い纏めができることを期待しています。
さて間もなく明ける梅雨ですが、西日本を中心にかなりの降雨が見られます。そもそも梅雨は、温暖と豊富な降水により、豊かな国土を育んだ、東アジアのモンスーン地帯に位置する日本列島の気象の一部の副作用とも言えるものですが、これに対する備えは無くてはなりません。各地の被害の少なからんことを念じます。 |