秋も深まって来ました。全日本剣道選手権大会を終え、11月7日は早くも立冬で、暦は冬に入ります。紅葉前線は南下を続け本誌がお手元に届く頃は、北の丸公園の木々を黄金色に彩っていることでしょう。
国会で教育基本法の審議が本格化しています。敗戦直後に占領政策の強い影響下に作られたこの法律が、60年も放置されて来たことを思うと、衆知を集めて改正案を速やかに成立させ、自前の基本法を制定することは急務です。問題山積の学校教育の立て直しを進めて欲しいと期待します。
さて剣道は日本の人作りの一翼を担うものと自負しています。その健全な発展を目指す剣道界に、剣道指導の指針を作ることがぜひ必要と考えました。全剣連は長期構想企画会議を設け、ここで「剣道指導の心構え」を取り上げその立案を進め、3年目にしてようやく成案を得ようとしています。本文が固まり、その説明文について多くの会議の機会に意見を求めており、本年度中に結論を得る予定です。
一般のご理解を得るために、議長の加賀谷誠一副会長が『剣窓』今月号より数回にわたりこれまでの経過、現段階の内容と立案の趣旨について、掲載することにしています。ぜひご覧ください。 |