教育改革の流れの中、義務教育の学習指導要領が改定されることは、何度か取り上げました。中央教育審議会の答申を得て、3月末には文部科学省告示が行われます。ここで中学校1・2学年の体育に、武道がこれまでの選択制から、必修科目に改められ、すべての生徒が武道を学ぶ機会を得ることになり、その改定は平成24年からの完全実施になります。
また決まり文句が始まったと言われそうですが、第二次大戦の敗戦による占領行政で弾圧された武道が、独立回復後漸く学校教育に復活しました。中学校の体育での選択科目からやっと他のスポーツ並みの必修科目に改められたのは、占領行政後遺症からの脱却であり、関係者として喜ぶべきことです。
制度改正は平成24年から完全実施になりますが、日本の伝統と文化を尊重することを目標に、自信を持って努力してきた剣道界として、中学校における剣道教育が、有効、適切に実施されるよう努力しなければなりません。
このため全剣連は3月10日に行われた評議員会・理事会において、これからの剣道界の対応につき、とり急ぎ決議、申し合わせを行いました。主文のみ掲げます。 |