厳しい剣道審査会が京都市西京極の京都市立体育館で4日にわたり行われます。
京都での七・六段受審者はそれぞれ1千名余りで前年並みですが、5月10、11の両日の名古屋市枇杷島スポーツセンターでの挑戦者はいずれも増加、特に七段は15%増加の1,400名になりました。
一方前年から2日にわたって行われる八段審査は、総数では前年より微増の1,400名ですが、1日が603名、2日が877名と、今回は2日目に偏りました。これも休日を合理的に利用する世相の反映でしょうか。ただいずれも実行面での問題はありません。
5月3日に京都市武道センターで行われる居合道・杖道八段の審査会のうち杖道は昨年並みの34名、居合道は173名で、前年より44名減っています。
これらの審査会に、規則16条2項3号による修業年限短縮条項により、申し込まれた60歳以上の方は、受審者総数6,500名のうち、380名ですが、この制度につき、本年度事業計画にある「見直し」を行うこととしており、一連の審査会後に結論を出します。
称号受審者のうち範士審査には、剣道64名、居合道21名、杖道5名の多数の方が各剣連から推薦されました。審査規則による、全剣連会長の候補者推薦を行う予定はありません。以上の候補者の中から合格者が選ばれますが、制度における範士の基準、近年の実績からみて多い印象は拭えません。審査会で厳選されましょう。
教士候補者は剣道161名、居合道5名、杖道3名で例年並みです。ここでは4月12日に各地で行われる筆記試験の結果が大きく影響します。
錬士候補者は剣道308名、居合道9名、杖道9名です。総数6,500名を越す多数が挑戦される春の審査会ですが、ご健闘、ご成功を念じます。 |