昭和28年5月に始まった全剣連の最も古い全国大会は、第56回を迎え、年度初めの各剣連が総力を競う大会として、大阪市中央体育館で開催されました。
これまで14回の優勝を誇る地元大阪府は精彩を欠き、青森県に辛勝したものの3回戦で高知県によもやの苦杯を喫しました。
準決勝戦第1試合は、堅実に勝ち進み4回戦で、高知県を圧倒した神奈川県と、福岡県・茨城県をやっと本数勝ちで下した東京都の対戦になりました。地力が出てきた東京都、大接戦の末に神奈川県を下しましたが、事実上の決勝戦であったと見られました。
第2試合は、昨年に続き充実した千葉県と、地元とは言え、不思議に上位進出できなかった京都府の対戦になりましたが、京都府が千葉県を下し、初めて決勝に駒を進めました。
決勝戦は東京都が地力を出し、やや力尽きた感のある京都府を圧倒し9回目の優勝を飾り、一方京都府がはじめて2位の座を占めました。
大会は全般的に試合内容もよく、充実感が残りました。課題は、女子2名を加え、職域別・年齢別の組み合わせた7名の選手構成は、見直しの時期に来ていることです。高校生にも出番を与えれば、試合の魅力と人気は高まるとの意見があります。この歴史ある大会をさらに充実させるため、早急に検討し結論を得たいと思います。 |