6月は前年度事業の締めくくりの月です。11日に、評議員会、理事会を開催し、前年度事業報告、収支決算等を承認願いました。
『剣窓』で毎月お知らせしているように年度事業計画に沿ってそれぞれの仕事はおおむね順調に進められました。講習事業では、地方各剣連に軸足の重点を移した体制は定着したと見ます。若手剣士を選抜して行う、通称骨太剣士養成計画は、第2期の2年間養成に取り組み効果をあげつつあります。生涯剣道の進展を反映して、全剣連が行う六段以上の審査の受審者は増加しつつありますが、順調に実行されました。このうち受審者増加が著しい剣道八段審査は、2日にわたって行い順当に結果を得ました。審査の質の向上には努力を重ねてきましたが、逐次成果が上がりつつあると見ています。
居合道、杖道部門も、審査の適正化、指導資料の充実、普及の活性化に努力し、成果を収めつつあります。
国際関係は、要望の多い指導者の派遣を重点的に実施しました。また国際剣連の事務を処理する他、新規に加盟したGAISF(国際競技団体連合)の活動にも適切に対応しました。
剣道界の事務運営の効率化を計るためITの活用を進める他、各剣連でのホームページの立ち上げを促進しました。
全剣連設立55周年事業として、都道府県剣連の協力を得て、はじめて剣道人口国勢調査を行い、多くの知見を得ることができました。また5年ごとの七段以上の高段者名簿を刊行しました。
教育改革の一環として行われる、中学校体育での武道必修化に対し、全剣連は都道府県剣連、関係剣道団体と協力し、その準備、関係機関への協力に全力をあげることを決議しました。
収支決算については、過去の蓄積の一部を使うことで、予算を組んでいました。登録人員の減少による減収などがありましたが、節約、合理化などにより、おおむね予算どおり、一般会計5億9千百万円、単年度赤字4千4百万円の決算を行いました。 |