15年前の平成6年に制定された全剣連マークですが、新しいマークを作ろうとする構想は、平成4年の全剣連設立40周年の行事を検討している際に生まれたと思います。その後検討を経て平成6年に実現したものです。
すでに表彰状、段位・称号の証書に利用され、また連盟旗、女子剣道選手権者への優勝旗、称号バッジなどに公式のマークとして使用されて、お馴染みになっています。
ところで今回先に記しました、新しく始まる都道府県対抗女子剣道優勝大会のための優勝旗、優勝扇の真ん中に表示されているものをみると、立派で座りも良いし、全体を引き立てているので、なかなかよいマークと見直した次第です。
これは多少金もかけていることにもよるのでしょうが、その由来をここで思い出すのも意義があろうと、当時の「剣窓」により説明しておきます。
まず基本図案は当時文化庁に居られ正倉院御物に詳しい柳雄太郎氏(元東大剣道部主将)に提案頂き、製作側の造幣庁工芸指導員、辻尭介氏と打ち合わせを重ねて実現したものです。
耳部は三種の神器の一つである八咫(やた)の鏡がモデルです。
内置部の竜は、正倉院御物の一つである白銅八角鏡に描かれている双竜がモデルです。
刀剣は仙台・伊達家伝来の衛府太刀がモデル。
中央の剣という文字は、正倉院御物として、聖武天皇の御物を献上する際の目録に記された文字をモデルにしています。
以上平成6年11月号の「剣窓」の記事を再録しました。
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