①世界剣道の普及・充実を示したブラジルでの14WKC大会、盛会裡に終了・日本チームも四種別に勝利面目回復
8月にサンパウロ近郊で開かれた世界剣道選手権大会は38カ国・地域参加の下、盛大に開催されました。日本は前回苦杯を喫した男子団体戦でも勝って面目を回復しました。監督以下選手全員の努力が報いられたものと思います。
②全国家庭婦人剣道大会を全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会に変更、全日本都道府県対抗剣道優勝大会を男子のみの大会に改め順調に実施された
組み替えを行っての4月、7月の両大会、生れ変わった内容の大会として行うことができました。高校生・大学生に出番を与えたことも大会を盛り上げる上で効果的でした。
③全剣連役員に指導担当を置き、専門委員会に指導委員会、更に普及委員会に学校教育部会を設けた
剣道界全般にわたる指導力の充実、向上を進めるため、6月の役員改選の機会に、指導担当、学校教育担当の役員を指名し、専門委員会に指導委員会を、普及委員会に学校教育部会を設け、指導・教育の推進と、専門的事項の調査を加速させることにしました。
④中学校における剣道教育手引書『剣道授業の展開』を出版
平成24年からの中学校体育授業における武道必修化への移行に備え、剣道授業の手引書の編集を急いで進めてきましたが、4月に出版して以後普及が進み、好評です。これを活用しての講習会が各地で行われています。
⑤全日本剣道選手権大会で内村選手2度目の優勝を飾る
第57回標記大会で内村良一(東京都)が高橋秀人(東京都)との警視庁同士の決戦を制して2度目の優勝を飾りました。若手が活躍した充実した大会でした。一般の関心も高く、日本武道館には満員の観客を集め、剣道大会ならではの整然、静粛の雰囲気で試合が展開さたことも、他の武道、スポーツに比較して誇って良いことと思います。またNHK放送も従来を上回る高い視聴率を記録しました。
⑥全日本女子剣道選手権大会で村山選手が4度目の優勝の偉業達成
9月に開催の標記大会で、村山千夏(埼玉県)が前人未踏の4回目の優勝を飾りました。全般的に女子剣道の充実ぶりを示す大会でした。
⑦森島健男氏に特別功労賞を贈呈
秋の表彰で、森島健男氏に特別功労賞を贈賞、12月5日に贈呈しました。平成4年に剣道界最高の賞として制度が作られてから7人目の受賞です。また同日剣道功労賞が5名の方に贈呈されましたが、この1人英国剣連の会長を務め、欧州剣道の振興に努力されたJ・ハウエル氏が受賞されました。
⑧30年ぶりに級位審査規程改定
段位の下の級位審査規程は各剣連に運用を任されており、整合性を欠く恨みがありましたので、今回30年ぶりに改定しました。地方剣連に運用を任せる点は変わりません。今回の改定では級位審査規則に基づく級位は一級から三級までとし、審査基準を示しており「木刀による剣道基本技稽古法」による審査を取り入れています。
⑨公益法人の新制度への移行のための検討に着手
国の公益法人に関する制度の改革により、現在の公益法人は昨年末から5年以内に、新制度への移行を行う必要がありますが、全剣連としては新制度に基づく法人としての在り方を、長期構想企画会議において行うこととしました。加賀谷誠一議長の下、秋から熱心な討議を進めています、来年上期には結論を得ることを目途としています。
⑩全剣連ホームページ発足10年を迎え、内容充実アクセスも増加
当初慶応大学の庇を借りてスタートした剣道ホームページを全剣連が自前で行うようになり10年を経ました。選手権大会の動画サイトを設けるなど、内容は充実してきており、アクセス数も本年は600万件に達する勢いです。
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