①スポーツアコード武術大会(コンバットゲームズ)が北京市で開催され国際剣道連盟として参加、日本からも役員・審判員・選手を送る
大会には13の団体が参加、それぞれの会場で実施。剣道は試合を重点とせず、その文化的価値を一般に理解して貰うことを主眼にして、演武・試合を組み、1日半の日程を終えました。一般の理解を深める上で、かなりの効果を収めたものと見ています。大会を取り仕切ったのは日本の担当者で、大変ご苦労頂きました。この大会、第2回をロシアで行なうことが予定されています。
②全国家庭婦人剣道大会を全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会に変更、全日本都道府県対抗剣道優勝大会を男子のみの大会に改め、生れ変わった内容の両大会定着
組み替えを行なって2年目を迎えて軌道に乗り、両大会とも充実した白熱戦が展開されました。
③全日本剣道選手権大会は高鍋(神奈川)が、連覇を狙う内村(東京)を決勝戦で下し初優勝を飾る
第58回標記大会で高鍋 進が内村良一との決戦を制しました。試合内容も充実し、日本武道館は満員の観客を集め、剣道大会ならではの整然・静粛の雰囲気で試合が展開されました。一般の関心も高く、NHK放送も従来を上回る5%の高視聴率を記録しましたし、公式Webサイトへのアクセス数は3つを合わせて、前年より激増の30万を超し、一般の関心の高さを示しました。
④全日本女子剣道選手権大会は石突小百合(東京)が初優勝を飾る
9月に静岡県藤枝市で開催の標記大会で石突が初優勝。村山千夏(埼玉)の連勝、5度目の優勝成りませんでした。この大会の会場は、次回から静岡を去って、姫路市の兵庫県立武道館が舞台となります。
⑤両選手権大会の優勝者の次回大会への優先出場の慣行を廃止
これまで長らく選手権大会優勝者は、次回大会に無条件出場を認めてきました。しかし選手権大会はあくまで、その年の優秀選手として、各剣連での予選を通った者で争うべきとの正論に立ち返り、この慣行を廃止することにしました。
また5年ごとの出場枠の一部見直しを行ないました。
⑥千葉国体剣道大会で千葉県が4種別完全優勝を達成
⑦社会体育指導員養成講習会上級の受講資格を改定
制度発足以来15年を経て、一層の普及を図るため、受講資格の一部変更を行ないます。上級受講はこれまで剣道七段以上・年齢45歳以上でしたが、これを錬士六段以上・年齢40歳以上に緩和し、受けやすくなります。なお中級受講資格は、年齢28歳以上から2年切り上げられ30歳以上に改められます。
⑧新公益法人制度への移行の準備進む 新法人の評議員選定委員が決まり、一般法人としての定款の試案成る
新制度への移行期限は25年11月末と多少の日がありますが、23年上期に新体系への移行の申請を行うこととして準備を進めています。22年には一般法人として進む方針が決まりました。その後新法人の評議員選定委員を決定。さらに11月2日(火)の理事会・評議員会にまとめた定款の試案を提示しました。この案は今後各地区別に説明会も行い、理解を得ると共に、意見の聴取も行い、本年度中に決定に持ち込みたいと考えています。
⑨本年度段位取得者数は前年を上回り滑り出し好調
先般まとめられた本年9月までの上期の決算の数字で見ると、段位取得者の数は前年を4%上回り、好調な滑り出しを見ています。また全剣連が実施する六段以上の審査への挑戦者・合格者数も増加しており、これらを反映して収支の面は、前年に比較して順調に展開しており、経済不況の折から明るい展開をしております。年度としてこの好調が続くことを願っています。
⑩2015年に行われる第16回世界剣道選手権大会の東京での開催を立候補
世界剣道選手権大会の開催地はこれまで世界の三大陸の持ち回りで3年ごとに開催してきました。前回のサンパウロ(ブラジル)の大会の際に次の開催地のノヴァーラ(イタリア)が決まっています。 その後の開催地は立候補制で決めることになりました。その第1回となる2015年の大会を、東京で開催するよう全剣連は立候補し、国際剣連に申し入れました。会場は日本武道館を希望しています。開催地は来年イタリアで開催される理事会で決定されます。
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