日本人高段者による、外国における昇段審査の実施については、これまでも十分な注意のもとに行われるようお願いしているところですが、再度注意を喚起させて頂きます。
個人的な旅行で他国を訪問した際、その国の要請を受けて審査員として加わる機会も生じると推察されますが、今後とも次の点に十分な注意を払い、慎重を期して頂くようお願いいたします。
(1)国際剣道連盟(FIK)加盟国から昇段審査を依頼された場合は、あらかじめ全剣連会長の承認を得て出発すること。
(2)FIK加盟国といえども、個人的な関係で審査に応じないこと。
(3)FIK未加盟の国においては、いかなる場合でも審査に応じないこと(FIKから要請があった場合を除く。渡航先の加盟・未加盟が不詳の時は、全剣連に問い合わせること)。
以上3点に留意され、海外渡航に伴う審査については慎重を期して頂きたく存じます。
FIK加盟国には、日本からの渡航者に審査を依頼する場合には、当該国剣連会長から全剣連会長に承認を得る旨通達しております。
国際的には、他国間における段位は相互に認め合っております。それ故に、その国の主権を尊重してトラブルのない、良好な国際関係が維持できますよう、格段のご協力をお願いいたします。
平成20年11月1日 |