公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道八段審査会(京都)

開催日:
2023年05月03日(水)
会場名:
京都市体育館

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
27 1 3.7%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 五月の新緑に包まれた京都市体育館で令和5年度杖道八段審査会が行われました。受審者は27名。一次審査合格者は2名、最終的に二次審査合格者は1名という非常に厳しい結果となりました。合格された方には心からお祝いを申し上げますとともに、今後のご活躍を祈念いたします。

 さて、全体を見ての感想を述べさせていただきますと、杖道は「形武道」です。決められた形の演ずる事を審査されます。とはいえ、単に「カタチ合わせ」では審査の対象になりません。八段受審は七段を取得してから10年の間があります。その間の稽古修行で杖道としての理合(原理・道筋)、風格(修行過程などから「立派なものだ」と感じさせる味わい)、品位(人格から現れる姿)が見られます。それは打太刀、仕杖ともに一動作、一技ごとの気の充実が求められ、心構え、気持ちは「試合う姿」となって現れ、審査員の目からはよく見えるものです。
 解説書通りだけのカタチだけの演武だけではありません。
※助言(自分の姿を見る〔感じる〕稽古を)

 「姿」と言うのは大切な事です。それは単にカタチを整えるということではなく、いかなる動に対して「体軸、重心の位置、体の捌き、攻めの姿勢、間(時間の間、距離の間)、残心」は「理」に適っているか。加えて「杖先の技」、「届く太刀」、「無駄な動きはないか」の稽古を。それが自然と「姿」になって現れます。それは一時の審査に向けての稽古では現れず、常日頃の稽古で培われるのではないでしょうか。

 次回以降の審査に挑む方々は、解説に記されている事は当然ですが、「形ということ」、「姿ということ」、「技ということ」等の意味を念頭において挑んでみてはいかがでしょう。期待しています。

安丸 進
*この記事は、月刊「剣窓」2023年6月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道八段審査会(京都)
開催日
2023年05月03日(水)
会場名
京都市体育館
〒615-0864 京都市右京区西京極新明町1
阪急電鉄「西京極駅」下車 約150メートル 市バス「西京極運動公園前」下車 徒歩1分
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